今更聞けない、情シスのためのネットワーク用語集

ディマンドダイヤル

ディマンドダイヤル(Demand Dial)は、ネットワーク通信の一形態であり、必要に応じて通信回線を確立する方式です。通常、ディマンドダイヤルは、ネットワーク上でのデータ転送が発生すると、通信回線を自動的に確立し、通信が完了すると回線を切断するという仕組みです。この手法は、通信回線の効率的な利用やコストの削減に役立ちます。

ディマンドダイヤルは、主に次のような場面で利用されます:

1. 遠隔地へのアクセス 
ディマンドダイヤルは、遠隔地にあるネットワークリソースにアクセスする際に使用されます。例えば、オフィスから遠隔地の支店やモバイルワーカーへのアクセスに利用されます。

2. リモートアクセスVPN
ディマンドダイヤルは、リモートアクセスVPN(Virtual Private Network)の構築に使用されます。リモートユーザーがVPNにアクセスする際に、通信回線を必要に応じて確立し、セキュアな接続を提供します。

3. シチュエーションに応じた通信
ネットワーク上での通信が発生した場合にのみ通信回線を確立することで、通信回線のリソースを効率的に利用することができます。例えば、定期的なデータ転送がない場合や、特定の条件が満たされない場合には通信回線を確立しないということができます。

ディマンドダイヤルは、PPP(Point-to-Point Protocol)やPPTP(Point-to-Point Tunneling Protocol)などのプロトコルを使用して実装されることが一般的です。これらのプロトコルは、ユーザー認証やセキュリティ機能を提供し、安全な通信を実現します。

ディマンドダイヤルの利点は、通信回線の効率的な利用とコストの削減です。通信回線が必要な場合にのみ回線を確立するため、不必要な通信コストを節約することができます。また、セキュアな接続を提供するため、リモートアクセスや遠隔地へのアクセスにも適しています。

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